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プロジェクト スクリーニングの実行

ArcGIS GeoPlanner では、構成可能な基準セットを使用して、シナリオのレイヤー内の空間リレーションシップをマークすることができます。 空間リレーションシップには正または負を指定できます。 あるフィーチャの位置が別のフィーチャの位置に負の影響を与える場合は、プロジェクト スクリーニング ツールを使用して、交差しているエリアを競合としてマークし、適宜設計を調整することができます。 たとえば、土地利用のコンサルティング会社が、河岸と新しいショッピング センターの候補地との間の交差エリアを報告できます。 この 2 つのフィーチャ間のオーバーラップは競合と考えられます。

交差エリア以外にも、プロジェクト スクリーニング基準の定義に使用できる、さまざまな空間リレーションシップ オプションがあります。 さらに、レイヤーの属性情報を考慮したスクリーニング基準を定義することができます。 プロジェクト スクリーニング解析の出力は、プロジェクト スクリーニング中にマークされたフィーチャを含む新しいデータ レイヤーです。

スクリーニング基準

競合スクリーニング基準は、[プロジェクト スクリーニング基準] ダイアログ ボックスで構成できます。 特定の基準を設定することで、空間演算子と属性を基に空間リレーションシップを正確にマークすることができます。 SQL クエリやフィルター設定を記述するのと同様に、競合スクリーニング基準セットを構築することができます。

スクリーニング基準は、各アイテムが少なくともデータ レイヤーと空間リレーション オプションを含む多数のアイテムで構成されています。 以下のさまざまな空間リレーション オプションが用意されています。

  • [交差する] - 入力デザイン レイヤーが、選択されたレイヤーと交差します。
  • [交差しない] - 入力デザイン レイヤーは、選択されたレイヤーと交差しません。
  • [一定距離内にある] - 入力デザイン レイヤーが、選択されたレイヤーの直線距離内にあります。
  • [一定距離内にない] - 入力デザイン レイヤーは、選択されたレイヤーの直線距離内にありません。
  • [完全に含む] -入力デザイン レイヤーが、選択されたフィーチャを完全に囲んでいます。
  • [完全に含まない] -入力デザイン レイヤーは、選択されたフィーチャを完全には囲んでいません。
  • [完全に含まれる] - 入力デザイン レイヤーが、選択されたレイヤーの完全に内側にあります。
  • [完全に含まれない] - 入力デザイン レイヤーは、選択されたレイヤーの完全に内側にはありません。

例 1 - 属性フィルター

アイテムに属性フィルターを追加し、フィールドを使用して空間リレーションシップを指定することができます。 たとえば、交差する国勢調査地区の人口が 200 を超える、デザイン レイヤーと国勢調査地区の交差エリアを検索できます。

プロジェクト スクリーニング基準の例 1

例 2 - 空間演算子

[AND][OR] などの空間演算子を使用して、複数の属性フィルターをアイテム内でまとめて接続することができます。 たとえば、交差する国勢調査地区の人口が 200 を超え、19 歳以上の人口が 150 を超える、デザイン レイヤーと国勢調査地区の交差エリアを検索できます。

プロジェクト スクリーニング基準の例 2

例 3 - グループ化されたフィルター

グループ化されたフィルターは、グループ化されたフィルターの結果が空間演算子で使用される 2 つ以上の属性フィルターのセットです。 たとえば、交差する国勢調査地区の人口が 200 を超え、19 歳以上の人口が 150 を超えるか、ヒスパニック系の住民の数が 50 を超える、デザイン レイヤーと国勢調査地区の交差エリアを検索できます。 この場合、エリア内の 19 歳以上の人口が 150 を超えるか、ヒスパニック系の住民の数が 50 を超えると、空間リレーションシップがマークされます。

プロジェクト スクリーニングの例 3

プロジェクト スクリーニング基準にアイテムを追加できます。 属性フィルターが空間演算子 ([AND] または [OR]) で結合できるのと同様に、アイテムを結合することもできます。

メモ:

アイテムは順番に処理されます。 1 つ目のアイテムの出力は、2 つ目のアイテムを処理する際に使用され、基準内のアイテムの数だけ繰り返されます。

プロジェクト スクリーニング ジョブの実行

シナリオ内のフィーチャに対して GeoPlanner のプロジェクト スクリーニング ジョブを実行し、空間リレーションシップをマークすることができます。

  1. GeoPlanner でプロジェクトを開きます。
  2. [評価] タブをクリックします。
  3. [プロジェクト スクリーニング] をクリックします。

    [プロジェクト スクリーニング] ダイアログ ボックスが表示されます。

  4. [スクリーニング基準の構成] をクリックします。

    [プロジェクト スクリーニング基準] ダイアログ ボックスが表示されます。

  5. デザイン レイヤーを選択して、基礎となるデータ レイヤーをスクリーニングします。
  6. 必要に応じて、[フィーチャ タイプ フィルター] ボタン フィーチャ タイプのフィルタリング をクリックして選択したデザイン レイヤーをフィルタリングします。
  7. デザイン レイヤーに対して空間リレーションシップのマークに使用するアイテムのスクリーニング基準を構成します。

    各アイテムには、少なくともデータ レイヤーと空間リレーション オプションが含まれます。 属性フィルターを使用して、特定の基準を満たすデータ レイヤー内のフィーチャを示すことができます。 複数の属性フィルターを含む、グループ化されたフィルターを追加できます。 属性フィルターは、[AND] または [OR] 演算子で結合できます。

    ヒント:
    • アイテムは順番に処理されます。 1 つ目のアイテムの出力は、2 つ目のアイテムを処理する際に使用され、基準内のアイテムの数だけ繰り返されます。
    • 削除する属性やグループ フィルターの横にある [削除] 解除 ボタンをクリックすることで、アイテムから属性やグループ フィルターを削除できます。
    • 削除するアイテムの横にある [アイテムの削除] アイテムの削除 ボタンをクリックすると、アイテムを削除できます。
  8. 出力データ レイヤーの名前を入力します。
  9. [OK] をクリックします。

    [プロジェクト スクリーニング基準] ダイアログ ボックスが閉じられ、[プロジェクト スクリーニング] ダイアログ ボックスに基準の概要が表示されます。

  10. [実行] をクリックします。

    プロジェクト スクリーニング ジョブが基準に対して実行され、[コンテンツ] ウィンドウに新しいレイヤーが表示されます。

プロジェクト スクリーニング出力の概要

データに基づいた意思決定を行う際、プロジェクト スクリーニング ジョブの出力を理解することは非常に重要です。 プロジェクト スクリーニング ジョブから出力レイヤーを表示することで、マップ上のデータ間の空間リレーションシップを視覚的に確認できます。 マップ上のフィーチャを選択すると、マークされたレイヤーの数や、空間リレーションシップでマークされたレイヤーの数などの詳細情報を確認できます。 次の画像に、3 つのマークされたレイヤーを含むフィーチャと、マークされたレイヤーのリストを示します。

プロジェクト スクリーニング出力レイヤーのマークされたレイヤーの数を表示するポップアップ

基準が [AND] 空間演算子で結合されたプロジェクト スクリーニング ジョブの出力レイヤーは、最小入力レイヤーのフィーチャ タイプになります。 たとえば、ポリゴン、ライン、およびポイント レイヤーを [AND] 空間演算子で結合すると、ポイント レイヤーが出力されます。 基準が [OR] 空間演算子で結合されたプロジェクト スクリーニング ジョブの出力は、入力レイヤーと同じフィーチャ タイプになります。

メモ:

[OR] 空間演算子を使用している場合、同じフィーチャ タイプを共有しない入力レイヤーを使用することはできません。